なぜ猫に避妊・去勢手術が必要なのか
- メス猫:避妊していないメス猫は年に何度も発情し、大きな声で鳴いたり、スプレー行動をしたり、外に出たがったりします。長期的には子宮蓄膿症(命に関わることもあります)や乳腺腫瘍のリスクがあります。生後6か月までに避妊手術を行えば、乳腺腫瘍のリスクを9割以上下げることができます。
- オス猫:スプレーによるマーキング、けんか、脱走が減り、けんかによる猫エイズ(FIV)感染の機会も減ります。
- 多頭飼いのご家庭:望まない妊娠を防ぎます。
何歳で行うのが最適か
一般的には 生後4〜6か月、つまり最初の発情前をおすすめしています。成猫や出産経験のある猫でも、身体検査と血液検査に問題がなければ手術は可能です。発情中のメス猫は出血リスクを減らすため、通常は発情期が過ぎてから手術を行います。
手術前の準備
- ご予約時に術前検査を手配します。6歳以上、または病歴のある猫には血液検査をおすすめします。
- 手術前は 8〜12時間の絶食 が必要です。水は飲んでかまいません。
- しっかりしたキャリーケースに入れてお連れください。布製のバッグは避けてください。
- 手術当日の朝は朝食を与えないでください。
手術当日
メス猫の避妊手術は開腹して卵巣と子宮(または卵巣のみ)を摘出し、オス猫の去勢手術は精巣を摘出します。オス猫の場合は縫合が不要です。手術は全身麻酔下で行い、心拍、血中酸素、血圧を全過程にわたりモニタリングします。ほとんどの猫は 当日中に帰宅 できます。オス猫は当日からすでに元気に動き回り、メス猫は1〜2日で食欲が戻ります。
術後ケア
- 傷口をなめないよう、エリザベスカラーを 7〜10日間 着けてください。
- メス猫は約10日間、高いところへのジャンプや激しい遊びを避けてください。
- 傷口は乾いた状態に保ち、シャンプーはしないでください。赤みや腫れ、滲出液、縫合糸のゆるみがないか毎日確認しましょう。
- 鎮痛薬は時間どおりに与えてください。猫は痛みを我慢するのが上手なので、「普通に見える」からといって薬をやめないでください。
- 避妊・去勢後は代謝が2〜3割ほど落ちるため、その後は食事量を調整して肥満を防ぎましょう。
次のような症状がみられた場合は、すぐにご連絡ください:傷口からの出血や傷口が開く、嘔吐が続く、24時間以上何も食べない、歯茎が白い、呼吸が速い。
費用
避妊・去勢手術の費用は、体重、性別、血液検査の要否によって異なります。ご予約時に書面でお見積もりをお渡しし、手術前に追加項目が発生することはありません。詳しくは「動物病院の料金のしくみ」の記事をご覧ください。