症状:見分け方を知っておきましょう
- 猫砂トイレに何度も出入りするが、毎回数滴しか出ない、または全く出ない
- 排尿時に鳴く、いきむ、便秘のような姿勢をとる
- 陰部をしきりに舐める
- 尿に血が混じる
- その後、嘔吐、元気消失、隠れる、食べないといった症状が出る
- お腹を触るとボールのように硬く膨らんだ膀胱がある
オス猫 は尿道が細いため完全閉塞を起こしやすく、メス猫は多くが膀胱炎で閉塞は少ないものの、同様に治療が必要です。
なぜこれほど危険なのか
尿を排出できないと、カリウム値が急上昇して心停止を招き、腎臓も急性腎不全に陥ります。完全閉塞から死亡までわずか 24〜48時間 ということもあります。早く閉塞を解除するほど腎臓のダメージは少なく、治療もシンプルになります。
来院後すぐに行う処置
- 触診で膀胱の膨満を確認し、血液検査でカリウム値と腎機能を調べ、心電図をとります。
- 心臓の状態を安定させ、点滴を開始します。
- 鎮静または麻酔下で尿道カテーテルを留置して閉塞を解除し、膀胱を洗浄します。カテーテルは1〜3日間留置します。
- 入院して点滴、鎮痛、鎮痙薬を投与し、尿量と腎機能をモニタリングします。
- 尿検査とレントゲン検査で結晶、結石、細菌の有無を確認します。
ほとんどの猫は2〜4日間入院します。閉塞を繰り返すオス猫には、会陰尿道造瘻術(尿道の形成手術)を検討することもあります。
原因
- 特発性膀胱炎:最も多く、ストレスや飲水量の少なさと関係しています
- 尿道の結晶や結石(ストルバイト、シュウ酸カルシウム)
- 尿道栓子(粘液と結晶の塊)
- 細菌感染(高齢猫に多い)
再発予防
- 飲水量を増やす:ウェットフード、給水器、複数の水入れ、ドライフードに水を加える
- 泌尿器用療法食:ストルバイト結晶を溶解・予防します。獣医師の指示に従って長期的に与えてください
- ストレス軽減:トイレの数は猫の頭数プラス1、毎日の掃除、隠れ場所、規則正しい生活リズム、フェロモン製剤
- 体重管理:肥満の室内飼いオス猫が最もリスクが高い
- 過去に閉塞を起こした猫は、排尿の異常が見られたらその日のうちに必ず検査を受けてください
費用
緊急の閉塞解除と入院の費用は、入院日数や腎機能の状態によって異なります。容態が安定した時点ですぐに書面でのお見積りをお渡しし、段階的にご相談いただくことも可能です。